Write Anything File Layout

自分の好きな分野(仮想化とかストレージとかEUCとかモバイルとか)のちょっと新しい情報をめもめも

VMware Horizon(With View)でのストレージ容量サイジングとディスポーザルディスク

VMware Horizon(With View)において必要なストレージ容量の計算と、頭の中で整理できていなかったView特有のディスク機能について確認する機会があったので、書いておきます。

 

■フルクローンで必要な仮想マシンあたりのストレージ容量(ユーザデータ除く)

①フルクローン仮想マシンディスクサイズ+②VSWP+③オーバーヘッド

①・・仮想デスクトップに割り当てるディスク容量

②・・VSWP

(VSWPの容量計算)

VSWPには2種類のスワップファイルが存在します。

1.仮想マシン毎のスワップファイル

予約されていない仮想メモリサイズと同容量

 ・2GBメモリを割り当てて、メモリ予約無しの場合は2GBが必要

 ・2GBメモリを割り当てて、1GBのメモリ予約有りの場合は1GBが必要

2.ESXiホストがメモリプレッシャー下にある場合に作成されるスワップファイル(最大1GB)

 

■リンククローンで必要な仮想マシンあたりのストレージ容量(ユーザデータ除く)

①レプリカVM(データストア毎)+②差分ディスク+③更新・再構成用容量+④ディスポーザブルディスク+⑤VSWP+⑥オーバヘッド

①・・マスタイメージVMの容量と同じで、各データストアに自動配置される

②・・リンククローン仮想マシンの差分ディスクサイズ

※推奨はレプリカVMの50%(Technical White Paperより)

(初期に確保される容量)

Windowsページファイル(メモリ容量の150%)

・仮想スワップ

・カスタマイズデータ(200MB)

③・・RefreshとRecomposeのオペレーション時に確保しておくべき容量(推奨はリンククローン差分ディスクサイズの20%(※オペレーションの頻度による))

④・・ディスポーザブルディスクを有効にした場合(デフォルト)に必要な容量

 

となります。

ところで、リンククローンで必要な④のディスポーザブルディスクについて、

どういったメリットがあるのか?どういった使われ方をするのか?を正確に把握していなかったので、調べてみました。

 

ディスポーザブルディスクとは

ディスポーザルディスクの役割は、リンククローンにおける差分が増加しすぎないように、テンポラリなデータを退避しておくディスクです。

差分ディスクが無尽蔵に増えないように、予め固定容量の別ディスクへ切り出しておくことで、容量を予測可能にしておくのです(かな?たぶん)

 

ディスポーザブルディスクにリダイレクトされるデータは?

以下の3種類のデータがディスポーザルディスクにリダイレクトされるとのこと。

Windowsスワップファイル

Windows環境変数のTMP

Windows環境変数のTEMP

しかし、②と③はデフォルトではリダイレクトされないようです。

リダイレクトされるようになるには、環境変数設定でTMPとTEMPのパスを削除しておくことが必要のようです。

tempfilesusertemp

 

ディスポーザブルディスクはどこに配置される?

ディスポーザブルディスクは常にOSディスクと同じ領域に保存されます。

Horizon6からはディスポーザルディスクのドライブレターを選択できるとのこと。

 

ディスポーザブルディスクのデータが削除されるタイミングは?

ディスポーザブルディスクが削除(リフレッシュ)されるのは、仮想デスクトップがパワーオフされるタイミングです。

ただし、Viewがパワーオフを実施した場合のみです。(ユーザによるパワーオフは対象外)

具体的には以下のオペレーション時です。

・Rebalance

・Refresh

・Recompose

・プール設定で「Always Power Off」に設定されていたことによる、パワーオフ

 

参照した資料・ブログ

http://www.vmware.com/files/pdf/techpaper/vmware-horizon-view-mirage-workspace-portal-app-volumes-storage.pdf

Understanding View Disposable Disks | VMware Consulting Blog - VMware Blogs