AppVolumesのTechnical FAQに載ってる内容(1/2)
VMwareがHorizon製品群として提供する、リアルタイムでのアプリケーション配信を実現する「AppVolumes」についてです。
AppVolumes自体は、アプリケーションをOSから分離し、
仮想ディスクの形でデスクトップへアプリケーションを配布することで、動的かつ柔軟なアプリケーションの割り当てを実現できます。
同じアプリケーション仮想化のコンポーネントである、ThinAppではできなかったユーザ単位でのアプリケーション割り当てが出来ることも大きなポイントです。
また、変更データを書き込むための書き込み専用のボリュームもユーザへ割り当てられるので、アプリケーションの変更を維持することも可能です。
このようなAppVolumesですが、日本語の詳細な情報が乏しいなか、
FAQ方式で具体的で分かりやすいドキュメントがアップされており、知らなかった情報もいくつかあったので、適当にピックアップしてご紹介します。
・AppStackもしくはWritable volume内のアプリケーション数に上限はあるの?
アプリケーション数の上限もなければ推奨の数もないが、多数のアプリケーションを同時に動作させることによってWindowsOSに与える影響が大きくなる。
そのため、管理者は商用環境に展開する前に、検証することが重要。
・1ユーザに複数のwritable volumesをアサインできる?
ユーザ当たり1つのwriteble volumeしかアサインできない。
・App Volumesはどのような種類のアプリケーションをサポートしているの?
App VolumesはほとんどのWindowsアプリケーションに対応している。ただ、ユーザがログアウトした後に動作し続けるようなアプリケーションはデスクトップにネイティブインストールするべき。
また、アンチウイルスソフトウェアやOSパッチはAppStacksにインストールしてはいけない。
・App Volumesはコンフリクトをどのように管理しているの?
(例:<AppStack1>と<AppStack2>の両方にMicrosoft Word 2013が入っているような場合)
コンフリクトがある場合、最後にアタッチされたAppStackが優先される。
上記例において、<AppStack2>が最後にアタッチされた場合、<AppStack2>に入っているMicrosoftWordが利用される。
※注意点
同じアプリケーションで2つの異なるバージョンが必要な場合は、VMware ThinAppを活用してそれぞれ独立して動作させることで解決すべき。
・どのバージョンのMicrosoft Officeがサポートされるの?
Microsoft Office 2010と2013がサポートされる。
・Microsoft Officeのプラグインもしくはアドオンは、Office本体がインストールされているAppStackとは別々にインストールすべき?それとも、同じAppStackにインストールすべき?
AppVolumes2.7においては、Microsoft OfficeのAppStackは1つしかアタッチできない。
プラグインはMicrosoft Officeと同じボリューム(AppStackもしくはOSシステム領域)にインストールすることが推奨される。
・プロビジョニング用のクリーンなVMはViewの仮想デスクトップでもよい?
Viewの仮想デスクトップをプロビジョニング用のクリーンなVMとして利用することは非推奨。View agentはアンインストールすべき。
・App VolumesはVMwareのEUC製品以外でも使えるの?
App VolumesはVMware vSphereとMicrosoft Hyper-Vどちらのハイパーバイザーでも動作する。
また、デスクトップとアプリケーション配信の面においては、Citrix XenAppやCitrix XenDesktopでも動作する。(vSphereかHyper-Vを利用している限り)
次回も適当にピックアップしてメモしておきます。