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【CRN記事紹介】ハイブリッドストレージの最新状況(NimbleとTintri)

仕事上、いろんなストレージメーカの方から製品紹介を頂くのですが、

ここ最近は特に新興企業が多数出現し、競争が激化しているなぁと感じています。

そんな中で、自分が特に検討の対象とするミッドレンジクラスのストレージは大きく2つの種別に分かれてきています。

 

・ハイブリッドストレージ(フラッシュデバイスとHDDを組み合わせて動作)

ex) Nimble,Tintri etc..

・オールフラッシュストレージ(すべてフラッシュデバイス)

ex) Pure Storage,XtremIO(EMC),Violin Memory etc..

 

ここ最近は、エンドユーザから見てもオールフラッシュストレージの価格が下がってきており、PureStorageのエントリー機種やNetAppのオールフラッシュFASなんかはハイブリッドストレージと比較しても競争力のある値付けをしていると感じます。

SSDの価格下落を見越したオールフラッシュストレージ新製品--ネットアップが投入 - ZDNet Japan

 

この状況の中で、ハイブリッドストレージがどのように存在感を出していくのか?

当然ユーザは「同じ値段だったら、すべてフラッシュのほうがよくね?」と思いますので、今後どのように価値を出していくんだろうと思っているわけであります。

 

そんな中、今週興味深いニュースが、アメリカのエンタープライズIT系ニュースサイトのCRNに掲載されていたので、紹介します。

 

www.crn.com

 

ポイントを適当にまとめると、以下の通り。

・Nimble Storageが特定のアプリケーションをフラッシュ上で必ず動作させる機能を追加

・オールフラッシュと同じサービスレベルでアプリケーションを動かすことが可能

・オールフラッシュと比較して、ノードあたりに利用できるフラッシュの容量が多い

RAID,Snapshotといった機能をフラッシュではなく、HDDを利用しているため)

・ソフトウェアベースのデータ暗号化機能をサポート(金融・ガバメント向け)

仮想マシン毎の完全な視認性を実現する新たなツールを提供

 

このように、必要なアプリケーションには、オールフラッシュと同等の性能を発揮でき、オールフラッシュよりも便利な機能を数々提供することで、しっかりと存在感を出そうとしています。

 

また、同じハイブリッドストレージメーカであるTintriについても記事がありました。

www.crn.com

 

・125Mドルの新規調達を実施

・シリーズF調達ラウンドでの合計額を260Mドルに

・バリュエーションが1Bドル超え

資金調達はIPOのためであり、2017年にIPO予定

 

技術的な内容ではないですが、ハイブリッドストレージの代表的な新興企業であるTintriが、将来的にも見通しが明るいことを表した内容になっており、投資化からも評価されているということです。

 

オールフラッシュとハイブリッド各社が、それぞれ特徴を活かして競争することで、

我々ユーザ側に価格的にも機能的にも、多くのメリットがもたらされますので、

どんどん市場全体が盛り上がってほしいものです。