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仮想デスクトップ環境のプチ便利ツール「VMware Horizon Toolbox」について

Horizon(with View)を活用した仮想デスクトップ環境を運用していると、

以下のような情報を取得したくなります。

・ユーザの接続情報(接続時間/切断時間)
⇒メンテナンス時や障害時に、影響を受ける組織がどのような利用パターンなのか判断したい
⇒特定のユーザから接続に関する問い合わせを受けた時に、Connection Serverへの接続状況を確認したい

・同時接続数の推移
⇒追加でライセンスを購入する際に、どれくらい同時接続率を見込めばよいか判断したい
⇒1セッションあたりの平均負荷(IOPSやCPU,メモリの使用量など)を確認したい

このあたりの情報はConnectionServer上にデータとしては存在するのですが、
Viewに詳しくない管理者が分かりやすく確認できるような状態ではありませんでした。
(自社の環境ではエンジニアがデータベースから値を引っ張ってきて、独自のAccessファイルにまとめて運用しています)


そこで!私も初めて知ったのですが、このような課題を解決できる
無料のツールVMware Horizon Toolbox」というものがあるようです。

 

blogs.vmware.com


Horizon Toolboxの機能は大きく分けると2つのようです。

①監査機能
②リモートアシスタンス機能

①の監査機能では、以下のような項目を閲覧できます。
 ・同時接続セッション数の推移(直近2日~7日)
 ・ユーザの利用状況(接続/切断時間、累計接続時間など)
 ・Linked-Clone環境におけるSnapshotの状況(ペアレントVMからのSnapshotツリー)
 ・クライアント状況(Horizon Clientのバージョンや、クライアントデバイスのバージョン)

機能の内容は以下のホワイトペーパーに解り易く記載されていました。

http://www.vmware.com/files/pdf/techpaper/vmware-horizon-view-toolbox-fling-instructions.pdf

画面のイメージはこちら(VMware EUC Blogより)

VMware_Horizon_Toolbox

 

ホワイトペーパー中にも記載されていましたが、「Device Access Policy」という機能も開発中のようです。
スクリーンショットから分かる情報だと、Viewの仮想デスクトップにアクセス可能なクライアントデバイスをホワイトリスト形式で設定できるようです。
企業によっては、支給デバイスからのみアクセスを許可させたり、
BYODを許可しているものの、事前申請制で運用しているケースもあると思いますので、そういった場合にニーズがあるかも知れません。


この「VMware Horizon Toolbox」は機能はシンプルですが、
これまで痒いところになかなか手が届かなかったViewの欠点を補うよいツールではないでしょうか?
(Viewを活用したサービスを提供するプロバイダとしても注目しています!)